最近読んだ本(カルチュア―を経営のど真ん中に据える)
こんにちは。しっつのシゲルです。
先月のブログ(復活への底力)でも書きましたが、
私には3人の師匠がいます。
・宗教の師匠 紀野一義氏(故人:仏教青年のつどい真如会主幹)
・経営の師匠 遠藤功氏(元ローランド・ベルガー会長)
・知の師匠 出口治明氏
これらのどなたも私が勝手に師匠と思っているだけで
私が弟子だとは、ご本人はご存じありません。
今回は、経営の師匠である遠藤功先生の著書です。

この本では、日本企業に決定的に足りないのは
「カルチャー」である。
「カルチャー」とは、健全で良質な「土壌」であり、
「カルチャー(良質な土壌)」とは
組織的風土(土壌の整地化)」+組織文化(土壌の肥沃化)で
実現できる。
荒れた土壌(企業の現場)を土を耕し、石を拾い整地化しないと
種を蒔けない。
種を蒔いた後は、肥料を与え、丹念に手入れする。それが独自の
組織文化の形成に繋がる。
土が良くなれば、強くたくましい「根っこ」が育つ。
「根っこ」を組織に当てはめれば「組織能力(ケイパビリティ)」
該当する。
企業の持続的な成長に必要なものは、
健全で良質なカルチャー(土壌)の醸成に加え、組織能力という
ケイパビリティ(根っこ)を高めることである、と述べています。
ケイパビリティを磨くには、
1.意識の壁を乗り越える→自分には関係ない、自分にはできないでは
なく、「自分にもできる」と思い込む
2.発想の壁を乗り越える→ありふれていることしか思いつかないでは
なく、固定観念や常識をあえて否定する
3.実行の壁を乗り越える→うまくいかない、失敗するに決まっている
ではなく、現場で試す
ことが必要だと述べています。
実例もたくさん載っていますので、一読の価値はあると思います。
あしあと
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