2022年08月09日
最近読んだ本(もうすぐいなくなります。絶滅の生物学)
こんにちは。しっつのシゲルです。
生命誕生から38億年の間に地球上にはおびただしい数の生物種が
出現したが、その99%は絶滅した。
また、人類は約700万年前に誕生したが途中から多様化し、多くの
種が生まれたがほとんどの種は絶滅し、現在はホモ・サピエンス1種
だけが残り、そのホモ・サピエンスの個体数が78億もある。
この本は、この絶滅から生物史を読み解こうというものです。
第1章 「強制終了」のような絶滅
第2章 「絶滅」にはさまざまな理由がある
第3章 人間が滅ぼした生物と、人間が保護しようとする生物
第4章 「絶滅危惧種」をめぐる状況
第5章 どのような生物が「絶滅」しやすいのか
第6章 「絶滅」とは何か
どの章も、へえーと思える内容でとても面白かったですが、
その中でこれはというものを書いてみます。
*現生人類はホモ・サピエンス単種が700万年も続いたのではなく、
その間、多種の人類と交雑(雑種)したからこそ絶滅しないできた。
それなのに、ニホンザルと外来種のタイワンザルの交雑種は「遺伝子汚染」だと
駆逐するのはおかしい。しかも、トキは中国産トキは日本トキに遺伝子が近いので
外来種ではないとせっせと数を増やしている。なるほど・・
*ウイルスはその宿主(人間)が死ぬと自分も死ぬ。宿主が絶滅すると
自分も絶滅するので、宿主が死なないレベルまで毒性を弱め共生化を
図る。エイズウイルスでの死亡率が下がったのは新薬の開発もあるが
毒性を弱めるように進化したもの。なるほど・・・、コロナウイルスも
そのうち進化してくれるかもしれない。
あしあと
322view